自殺者問題に見る社会の歪み、地域格差、道州制問題での対応
年間自殺者数3万人、今日のつながるテレビ@ヒューマンでも特集
昨今は小泉内閣の5年間の政治の中で、その光と影が対比されることが多くなった。その影と言えば格差社会(これは以下の二つで概要と、教育格差の特集しています)
http://yamashika.cocolog-nifty.com/chiki/2006/04/post_dc46.html
http://yamashika.cocolog-nifty.com/chiki/2006/04/post_c7d1.html
と、それに関連する、自殺者の増加ではないだろうか。
日本での自殺者はバブル崩壊以後の、経済不況の中で増えはじめ、特に98年以降の失業率や自己破産の増加の中で、急速に増え、3万人を突破。近年は常時、年間3万人の自殺者がいる状態である。これは阪神:淡路大震災の死者の約5倍に及ぶ数字で、世界的にも相当多い比率、死者数である。
自殺問題と地域性
自殺問題を考えると、その地域性は無視できない。東京での自殺は過労死的なストレスの蓄積による要因も多く、失業しても職にこだわらなければ、かなりの部分で完全に無職になるケースは少ないが、一流企業で高額の年収があった人が、そこをリストラされて、紹介された仕事の給料の安さを聞いて愕然とし、これでは住宅ローンが払えないと自殺するケース。一方で日本海側は従来から自殺者が多い傾向にあり、この原因として降雪や、曇天による日照不足や、地域共同体的な縛りが大都市よりも高いことが、失業を恥ととらえがちになり、構造改革によるこれらの地方の失業率の高さが、自殺問題に拍車を欠けたことが考慮できる。
恥文化の残存と後退、双方の弊害と自殺問題
経済不況の中で、大きくなった問題としてホームレス問題がある。今年1月には大阪でホームレスの排除問題が起きたが(これは以下で特集)
http://blogs.yahoo.co.jp/zenikinnyama/24200894.html
ホームレスを社会的に認めたり、社会的にどうかと思える行為をある程度、是認するかの問題がある。沖縄や大阪は失業率が非常に高かったが、自殺者の比率が高くない。これは温暖で晴天率の高い気候で、物事をきまじめに考えず、一方で自己破産したり、生活保護をもらったり、年金未納への罪悪感が薄かったり、成人式で騒いだり、少年犯罪が多かったり、ある種順法精神に欠ける側面もある。
おそらく東京で中央線に失業を苦にして、自殺するような人が大阪なら恥を忍んでホームレスになろうとする選択に走るのではないだろうか。
どちらも好ましくないのだが、きまじめに物を考えて法を犯さずに、恥の文化を放棄して自殺に走ることを防ぐと、どうしてもホームレスとか、生活保護の増加や、ある種順法精神に欠ける側面を覚悟せねばならない。
セーフテイネットの充実と道州制の活用を
最近は好ましい傾向として、失業率の改善や、消費者金融のグレーゾーン金利是正の問題の是正策の検討が具体化しつつある。ただ今朝の新聞報道でも東京の高校卒業予定者の求人倍率が6,41に対して、青森県は0,58に過ぎない。
青森のような雪国での失業は、高い自殺率の是正につながらず拍車を欠ける側面が強い。これは霞ヶ関で考えていては実感が薄く、青森だけでは対処できる話ではない。
道州制に先立つ北東北三県合併構想の中で、失業率の緩和と気候や恥文化が強すぎることが、自殺を生み出す要因になっている検討。
逆に大阪のホームレス問題なら、今のホームレスを有効求人倍率がバブル時期並みになった、滋賀県北部での就労や住居の確保などの対策を、道州制に先立ち近畿知事会議で検討するなどの手法で、地域性に配慮した自殺防止とセーフテイネットの構築を図るべきだろう。
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