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2008年2月24日 (日)

博物館、文化遺産による地域活性化を あらためて橋下大阪府知事の姿勢を疑う

 地域活性化に文化力の重要さ

 最近の地方分権、道州制の動きの中で九州の元気さが目につく。IT産業や自動車産業の相次ぐ進出以外に、文化面を中心にした観光への活用と、九州人の先進的な歴史の気風の自信がそれに弾みをつけているようだ。

 平成に入る頃からの吉野ヶ里遺跡の発掘の様々な報道や、最近では九州国立博物館(http://www.kyuhaku.com/pr/)

が開館から2年1ヶ月で400万人の入場者、長崎文化博物館が(www.nmhc.jp)

1年で60万人の入場者を集めるなど、地域全体の活性化に弾みをつけている。

 ちりとてちんに負けるな 福井県での歴史:文化遺産を活かす取り組み

 今のNHKの朝の連続ドラマのちりとてちんのヒロインが福井県小浜市出身という事で、これまでは全国の都道府県知名度最低の汚名を浴びていた福井県が脚光を浴びている。

 昨年、2007年は越前(今の福井県北部)出身とされる継体天皇即位1500年記念事業を展開した他、福井県丹南地区から岐阜県にかけての地域の、越前大野や永平寺など、観光ポイントを点ではなく、線:面という形で展開する取り組みが、高速道路交流推進財団の観光資源トータルプランで、優秀賞に輝いた。(http://www.highway.or.jp/work3/index.html)

 

  福井県鯖江市の事例から

 

 メガネフレームの国内生産の大多数を占める福井県鯖江市(http://www.city.sabae.fukui.jp/)では、昨年の継体天皇即位1500年記念事業の前年に、プレ前年シンポジュームを行った他、鯖江市が継体天皇のみならず、近松門左衛門

や間部氏による鯖江藩の独自の歩みを遂げた経緯を含め、市の歴史文化遺産が今日の鯖江の産業の柱である、メガネフレームや漆器製作に活きていることを認識し、朝倉谷歴史資料館の青木館長の講話を幹部職員に行う(牧野百男鯖江市長のブログ(http://ameblo.jp/hyakuo/entry-10073677665.html)など、市政運営に歴史や文化遺産を活用する工夫を行っている。

 関西発展の妨げ 博物館、文化財保護不要論を唱える橋下新知事の姿勢

 昨年発足し、今年から本格稼働する関西広域機構では、従来から展開している歴史街道などの事業だけでなく、博物館、美術館の連携を打ち出している。今後の関西広域機構や道州制の実施を念頭にし、昨年から動き出した大阪府の古市:百舌鳥古墳群の世界文化遺産登録を考慮すると、博物館機能を強化すれこそ、廃止しようという考えなど、目先のことに気を取られ、禍根を残す選択である。

 ところが橋下知事は大阪府立近つ飛鳥博物館や、弥生文化博物館を廃止対象にしているのである。

  廃止方針は最悪のタイミング 橋下知事よ 歴史に禍根を残すな

  後2年後には平城遷都1300年、4年後は古事記完成1300年。2020年が日本書紀完成1300年である。各種イベント開催やマスコミ報道の増加。道州制への移行が同時進行するタイミングでもある。

 上記の歴史記念年事業の活用や、関西広域機構の方針や世界遺産登録の成功、道州制での軸になるべき大阪の立場を考えると、巨大古墳やそれに先立つ弥生時代の展示、研究の場を無くすことは、政治家としてのセンスを疑う。

   博物館や文化財調査の裾野の広さ

 橋下知事は図書館は知識のセーフテイネットだから必要だとのことだが、弥生文化博物館などに行けば、歴史関係の図書は通常の学校図書館より充実していることをどう理解しているのだろうか?

 また文化財調査の裾野は広い。今、重要課題の温暖化や地震対策を考慮すると、埋蔵文化財調査で植生の変化や地震の痕跡も調査でき、広義の自然災害対策にも応用できることも認識すべきである。

 さらに自分の好みで文化財保護が不要だと言うのは、センスを疑うが勝手ではある。しかし文化財保護法がある以上、阪神高速大和川線や吹田操車場の遺跡調査をストップさせれば、その分上記の大和川線完成や、今の梅田貨物駅の吹田操車場への移転も遅れ、関西経済全体の足を引っ張ることを理解すべきである。

 今、博物館に求められるもの

 九州に行くと佐賀県立博物館のように、無料の所が多い。公立図書館が無料だということと、国際博物館会議などでの方針を考慮するとそれが理想ではあるが、昨今の経済事情を考慮すると、とにかく足を運んでもらうことを最優先すべきだろう。

 近年実施されている関西(福井、三重、徳島を含む)博物館、美術館が無料の日、関西文化の日の設定や、常設展示に代わる特別展の実施でリピーターを増やす試みの実施が望まれる。

 ところが橋下知事の方針で近つ飛鳥博物館の春の特別展が中止になるようなことは、多くの博物館が再度訪れるのは特別展が主であることが理解できていない。

 博物館の新たな試み

 

 昨日訪れた兵庫県立博物館(www.hyogo-koukohaku.jp)は、遺跡調査道具に手に触れることが出来たり、解説が極力子どもにもわかりやすい表記を加える工夫など、橋下知事が言う「子どもが笑う」ような教育施設としての工夫として、配慮が行きとどいた施設であった。明日以降、博物館を中心とした文化施設、地域活性化への提言を再度行うこととする。

 

 

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