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2008年8月 8日 (金)

道州制にむしろマイナス、道州制での関西州の州都を意図した南港WTCへの府庁移転構想

 不信感招く懸念 府庁の南港WTC移転の上、関西州の州都の移行を表明した橋下徹府知事の方針

 橋下徹府知事が大阪府庁の南港WTCへの移行を表明したのみならず、ここに道州制での関西州の州都をという意向を表明した。だがこういう発言を繰り返すことで道州制の実現は遠のく懸念が強まるばかりである。

 財政難とWTCの処理という大阪の事情だけ考慮すれば、WTCへの移転は市内の中心部から府庁が離れる利便性が損なわれるだけの問題かも知れないが、道州制には関西では二府四県に何らかの形で福井、三重、徳島に最近、近畿知事会議に参加するようになった鳥取なども参加することが考慮できる。

 さらに国の出先機関が組み込まれる側面がある。国の公務員の3分の2が地方の出先にいて、関西での出先はほぼ大阪にあり、今の大阪府庁の周辺の合同庁舎に入居していることがある。

 今の府庁の人間のことだけを考慮するのではなく、今の国の出先や近隣の府県の関係者の利便性まで踏まえると、ニュートラムが交通アクセスになるWTCへの移転が得策とは言い難い。

 道州制を躊躇させる要因に国の役人の抵抗も考慮できる。今の大阪府庁周辺の合同庁舎も建て替え作業中のものも多い。それを無視して南港が関西州の州都だと一方的に宣言すれば、今のまま国の出先が地方の意思を無視して政策を実現する理由付けになる懸念がある。

 本当に道州制を実現するのなら、ベースは現行の国の出先の集積している場所に州の中枢を置くが、州都への集中を避け同じ州の旧府県の衰退を避けるため、関西の中で湖沼に関する部局は滋賀、森林なら和歌山というように、適時分散を行うことを今の近畿知事会議などで決めるのが筋である。

 伊丹の廃港もあり得るという話も、今の燃料の高騰での関空路線の撤退が相次ぐことを踏まえれば一考の余地はあるのかも知れないが、JR東海が大阪までリニア新幹線をいつ頃敷設するか不透明で、中国などから日本観光客が長期的には増加することを考慮すると、今度は関空だけでは需要がまかない切れない懸念や、神戸空港を含めて南海地震の津波で関空など海上空港が使えないことも想定しなければならない。

 まず道州制で関西地区の三空港の一体運用を考えるのが筋であり、道州制が出来る前に伊丹廃港を現段階で論ずるのは早計である。兵庫県の井戸知事が伊丹廃港問題で激怒していたが、近隣府県との意見交換や専門家の検証も行わないまま、関西州実現を求めても広域連携の必要性を認識しつつも、道州制に躊躇している関西の他府県の知事をますます消極的にすることを認識すべきであろう。

 議会や審議会などの提言の大切さ

 今年の大阪府の予算編成は府議会の要望やブレーキで、大阪維新案のマイナス面がかなり抑制されたが、府庁移転論争や関西州、府と市の連携など府議会の審議や地域主権PTや大阪府広域自治制度研究会、関経連などの提言を積み重ね、民意を交えた判断を尊重し、橋下知事の思いつきではなく賢明な関西の道州制の実現を求めたい。

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コメント

正直、他の知事は道州制をどうしたいと思ってるんでしょうか。あまり見えて来ないですね。

6月13日の新聞報道では全国32府県が道州制に前向きだったのに、三重、福井を含めて関西の知事は異を唱える、もしくは慎重とのことでした。
 これは関西の諸事情があると思います。道州制は東京集中対策には有効でも地方自治という点では都道府県制度に比べて、研究している私から見ても必ずしも優位とは限らない。
 三重、福井など区割りが困難。先日、日本地方自治研究学会関西例会に行きましたが、地域ブランドの報告があり、関西は府県のブランドイメージが強いこと。また大阪は合併される方向の千早赤坂村以外は過疎地がないが、他府県は過疎地が多く、財政のため犠牲を強いる橋下知事の方針が関西州に求められると、過疎地の切り捨てになるのではないか。
 また道州制で大規模河川の共同管理が考慮されるが、利根川は関東で神奈川以外関連するが、淀川は滋賀、京都、大阪に木津川上流に三重伊賀地域が関わるくらいで、兵庫、奈良、和歌山は関係なく、府県連合で対応すればよく、必ずしも関西州でやらなくてもということもあります。
 また市民への訴えは橋下知事は叫ぶが、審議や意見の広聴を行わずに関西州を叫ぶことを含めて、他県から見れば慎重にならざるを得ないと思います。またこの問題は特集します

慎重ですか。議論の叩き台にもならないのは困りますね。道州制自体に反対ならそれはそれで仕方ありませんが。

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