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2008年12月 6日 (土)

11月18日の大阪日日新聞の読者のひろば「百舌鳥・古市古墳群の世界遺産登録への期待と課題」掲載

 11月18日に大阪日日新聞16ページの読者のひろば「私の視点」

「百舌鳥・古市古墳群の世界遺産登録への期待と課題」掲載

 大阪ローカルの地方紙なので、以下に全文を掲載する。

 

 先日、大阪府内の百舌鳥・古市古墳群が文化庁から世界文化遺産候補として推薦されることとなった。世界最大級の面積を持つ、大仙古墳(伝仁徳陵)や誉田山古墳(伝応神陵)など、全長四百㍍を超える巨大前方後円墳を中核として、四世紀後半から六世紀にかけて、巨大前方後円墳が継続して造られている。

 秦の始皇帝の墓やクフ王のピラミッドも、同じ地域で巨大墳墓が継続して造られておらず、その学術的価値は日本国内の他の候補地や、国内で候補に名乗りをあげていた文化財と比べて、より世界に誇れるものといえるだろう。

 ところがその学術価値の一方で、登録のための条件整備はむしろ見劣りしているのではないか?古墳は宮内庁の管理地域が多く、公開されていない地域が多い。景観など周辺の環境条件も良いといいがたい。

 さらに古墳群の存在する大阪府が橋下徹府知事の方針で、博物館の廃止、統合、予算削減が打ち出されたり、遺跡調査の市場化テストの導入の方向が打ち出されている。

 

 知事の方針では、古墳群を含めたこの時代の遺跡の調査や出土品の公開、管理が不充分になるし、文化財調査が経費節約のあまり、学術研究の要素が切り捨てられる危険性が強い。

 これではユネスコの審査のマイナスになるだけで、これが落選につながればみすみす世界遺産登録による観光の波及効果や、奈良、京都の世界遺産を含めた知事が求める関西州の連携や、大阪ミュージアム構想にもマイナスになると認識すべきである。

 陵墓古墳の発掘は当面無理としても、陵墓未指定の古墳や陵墓古墳の周囲の民地の発掘調査実施と、研究とその成果を公開するための博物館予算は、財政難だからと削減するのではなく、世界遺産登録と関西の文化連携のため、大幅な増額を行い、先人の歴史遺産を大阪の経済発展の引き金とする、必要な投資だと府知事には認識することを求めたい。

 上記のブログの内容と関連するが、日本遺跡学会で先週、研究発表を行った。30日のシンポジュームでは平城京公園整備について、新井正吾奈良県知事が熱弁をふるわれていた。これについては今日の朝日新聞大阪本社版に特集記事あるが、関西文化の日が制定され、博物館、美術館の連携が行われている。

 にも関わらず道州制での関西州実現を叫びながら、博物館廃止など冷淡な文化行政を推進する府知事の姿勢では、遷都1300年事業を目前とした奈良県知事が、道州制に消極的な態度を取らざるを得ないことは理解できる。

 一秒でも早くという道州制での関西州の実現が遠のいているのは、橋下徹府知事自身の安直な施策である。強く反省を求めたい所である。

 

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