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2009年11月

2009年11月29日 (日)

11月7日の大阪狭山市の新生燦都の道州制勉強会報告、14日の道州制人材育成塾風月の例会報告、11月21日の九州大学ビジネススクールでの道州制のトリセツ報告

 11月7日の大阪狭山市での道州制勉強会報告

 11月7日、前大阪府議会議員の坂本充氏が代表を務める、新生燦都主催による道州制勉強会が開催された。パネリストは道州制ビジョン懇談会座長で、地域主権型道州制国民協議会座長の江口克彦氏の基調講演が開催された。

 江口氏はいつもの霞ヶ関批判を展開し、中央集権体制の中で学校の教室の高さは3mと一律に決められ、沖縄でも南向きに校舎を造ることの通達で熱中症になる弊害など明快に指摘した。

 だが江口氏の発想は常に、霞ヶ関との対決に力点が置かれ、本当の意味では地域を視ていない弊害が指摘できる。

 独自のハブ空港論などそうで、日本には九州、中部、関東、北海道にしか空港は不要で、関空ですら自衛隊と米軍の飛行場でよく、リニアで関西の人は中部空港から飛行機に乗ればと述べている。

 確かに関西で伊丹、関空、神戸の3空港が必要かの問題はあるが、今なら大阪から宮崎まで空港へのアクセス時間を含めて3時間以内で、大阪から宮崎市内に行ける。これを江口氏の主張のように熊本あたりに大きな空港を造り、そこから九州各地に行けという暴論。熊本から宮崎まで4時間くらいかかることを知らないのだろうか。

 宮崎の市街地のシャッター通りの風景を東京集中の弊害と指摘していたが、江口氏のやり方では1泊2日の旅行で宮崎に行ったり、宮崎に支店や工場など置く利点はますます消失する。

 さらに宮崎のシャッター通りの原因は九州の中での福岡集中現象で、休日になると福岡で買い物したり、郊外に大規模なイオンのシッピングセンターが出来たのが最大の原因である。

 故意か知識が欠如しているのかわからないが、今でも道州制での拠点都市集中の懸念の弊害が表れ、財界が要望した大規模店舗の建設の弊害の欠点是正を考慮せず、佐賀空港と福岡空港の近接を例にして、それぞれ距離が離れた九州の他の空港までいらない意見は、むしろ地域主権を破壊する中央集権思考による悪魔の道州制と言えるかも知れない。

 正論に感情的な反論しか出来ない江口氏

 これに対して私から質疑で、福井県の西川知事のような道州制への反対論は問題としても、上記のような問題や、州都集中の除去の対応不足、大前研一のように代表的な道州制論者が派遣切り肯定論を述べていたり、道州制を語る政治家の多くが新自由主義論者が多いことを踏まえ、たとえばドイツの州と自治体の中間に日本の都道府県に相当する区分けがあることを紹介し、都道府県への愛着や利便性、州都集中の是正のため、

 支所的な位置づけの都道府県の存続や、江口さんを含めて道州制を語る際に、新自由主義とは距離を置く宣言をすべきことを述べた。

 ところが江口氏は「俺は大前さんとは違う、何もドイツの真似をしなくてもいい」と怒鳴りだし、これに対してこう思うという発言をしないのである。

 これでは霞ヶ関との対決、脱官僚といいつつ、これでは企業人として役所は厄介だからつぶしたいだけの道州制ではないかと猜疑心を招くだけで、市民や郷土はどうでもいいのではないかと、道州制の反対論者をますます結束させることが懸念される。江口氏には反省を求めたい。

 11月14日の道州制人材育成塾風月の報告

 11月14日は新生燦都代表の坂本充代表の自宅で、道州制人材育成塾風月の例会が行われた。7日の江口氏がパネラーだった勉強会の回顧や、大阪府の地域主権局の中谷文彦氏の問題提起により意見交換が行われた。

 中谷氏からは電気のように公的部門でも民間が担っている場合と、そうでない場合の例として防災を例にして報告が行われた。たとえば戦前の阪神大水害と昭和42年の阪神大水害では、雨量は後者が多いのに被害は後者がはるかに軽微だったケースを取り上げ、これは河川改修や砂防ダムの整備の結果であることを紹介してくれた。

 水害は毎年ではなく、今も脱ダム宣言のようなことがあるが防災が不要ではないし、民間がなかなか取り組まないことである。中央集権は問題である。しかし本当に道州制になっても、外交、皇室、国防だけが国の役割で、後は道州と自治体の役目とは思えない。

 大型台風や大地震での対応や、税収が少ない州ほど生活保護者もおおくなりがちなことや、今話題になっている保育所の待機児童を無くすため、面積あたりの定員基準を無くせという意見にしても、一律は現実味がないにしろ、財源がないことを理由に州毎で完全に自由裁量も極端すぎる。

 自主性の発揮の中で、健全な公共の役割をキチンとしないと、道州制のメリットが発揮できず、弊害が出る懸念を忘れてはならないと考えさせられた

 九州大学ビジネススクール「道州制のトリセツ」に参加して

  

 11月21日、九州国立博物館見学などで福岡にいたので、折しも九州大学で上記のセミナーに参加していた。11月7日の大阪狭山市での講演と同様に、江口克彦氏の講演も行われたが、大阪狭山市での講演内容とほぼ同様なので、この報告は割愛するが、関心させられたのは、九州大学や北九州市立大学の学生さん(社会人学生も含めて)のレベルの高さである。

 九州の既存の空港の発着料金を下げ、積極的な観光誘致を図る戦略のように、江口氏の道州制案のようなむしろ特定地域への集中や過疎を招く弊害是正をキチンと除去する工夫を考慮している。

 またフォーラム福岡などでご意見を読ませていただき関心させられている、西日本新聞編集委員で九州大学法学研究院の客員準教授の前田隆夫氏からは、道州制の実現のために、生活者の視点や利点の提示の必要が語られていた点である。

 江口克彦氏のみならず、橋下徹大阪府知事、経団連の御手洗会長らはどちらかというと新自由主義的な色合いが強い。江口氏が中央集権は戦時体制で強化されたのだから、共産党や社民党が道州制に反対するのはおかしいと述べるが、今の霞ヶ関主導がよくないことが百も承知でも、格差と貧困を是正することを党是とする政党に、規制緩和と市場原理主義に基づく道州制に賛同するのは酷と言える。

 前田氏や九州大学の学生らの意見のような、生活者や地域に配慮した「本当に有益な道州制」が九州のみならず、全国に拡がることを期待したいと痛感した。

 

2009年11月15日 (日)

11月13日の大阪日日新聞読者のひろば「私の視点」に拙速すぎる橋下府知事の伊丹廃港、リニア路線建設論掲載

 大阪日日新聞 18ページの記事以下に掲載します

 他府県の方でご覧になれない方に、道州制、関西州に関連した内容ですので、以下に掲載します

 橋下徹大阪府知事から伊丹空港を廃港して、関西州の州都機能を移転し、関西空港に梅田北ヤードからリニアモーターカーを建設する提案が出されている。だがあまりにも拙速な提案としかいいようがない。

 まず伊丹廃港については成田が開港されてからも、羽田空港はさらに拡張され、広島で新空港が出来てからも、広島市内に近い旧空港はコミューター機を中心に路線が維持されているように、関空の重要性は理解できるが、大型機の発着制限と関空への移行は必要としても今の伊丹空港の廃港の理由とはならない。

 それは今後予想される南海、東南海地震を考慮すると関空と神戸空港が津波や液状化現象で使用できない事態が想定でき、東海地震で東海道新幹線が停止することが考えられる上に、当分リニア中央新幹線や北陸新幹線が完成しないことも含めて、伊丹空港は関西のみならず日本全体に欠かせないバックアップ機能といえるからだ。

 また今の関空への交通でも大阪市内からの所用時間より、料金の高さがネックになっている側面もある。料金のかさむリニアは歓迎されるのか。さらにリニアの特性から出発地から終点までノンストップでないと機能が活きないため、難波や泉州地区は素通りするだけだし、今の特急はるかと異なり京都と直通運転もできない。

 それより戦前と所要時間がほとんど変わらない南海、JRを地下鉄なにわ筋線と相互相互乗り入れする新線を早期着手する方が、少ない予算で大阪市内と泉州、和歌山方面への交通アクセスを改善させ、関空に向けてだけでなく、通勤、通学の利便性も向上する。

 やみくもに大胆な提案ではなく、危機管理意識と総合的利便性改善を知事には求めたいものだ。

* 掲載の際の文で誤字を訂正しています。なお昨今の航空事情で広島旧空港便は投稿後、運休が決まりましたが広島の五輪誘致なども考慮すると廃港を意味するものではないでしょう。なお用地買収の困難さを考慮すると地下にリニアを通すとなれば1km300億、地下鉄でさえかかるので、梅田から関空まで単純に1兆2000億、梅田地下街を深い深度にしたり大和川の河口近くや海上である関空への工事を踏まえると、それを上回ることは必然。

 まして都心の一等地の売却になかなか買い手のない昨今、飛行機のとばないアスファルト広場の跡地など、ターミナルビルの周囲以外は買い手がつかず、リニアの費用にならない。

 一方で梅田と関空が栄え、一定の集積が伊丹の跡地に州都機能移転で出来たとしたら、リニアの駅のできない臨空タウンの魅力が薄れ、第二のWTC状態になれば、ここに関西州の州都を移すつもりか?

 一人の知事の思いつきで道州制や関西州が右往左往することは避けてほしいものだ。

2009年11月 8日 (日)

道州制と地域活性化フォーラム2010開催のお知らせ

 道州制と地域活性化フォーラム2010開催

 2009年夏民主党新政権が誕生し、霞ヶ関改革や地域主権の動きが活発になっています。東京一極集中の中で地域をいかに再生し、活発化させるのか。その方策として道州制の提案も相次いでいます。道州制や地域をどうするか学ぶ催しを、2010年の新春に開催致します。皆様の御参加お待ちいたします。

 主催 近畿活性ネットワーク、地域再生と道州制を検討する研究会

 後援 道州制人材育成塾:風月、新生燦都

 日時 2010年(平成22年)1月24日(日)

 会場 クレオ大阪中央研修室2(地下鉄谷町線四天王寺前夕陽丘駅1,2番出口下車徒歩北東3分、天王寺郵便局横、06-6770-7200)*駐車場もありますが出来るだけ地下鉄でおこしください。

プログラム

13時受付開始

13時30分開会の挨拶、引き続き「地域活性と道州制」

近畿地域活性ネットワーク代表、牛尾重彦

14時10分~14時40分「道州制議論と地域再生の課題」

地域再生と道州制を検討する会代表、山中鹿次

14時50分まで休憩

14時50分~15時20分 特別講演「道州制実現のための普及啓蒙と人材育成」

元大阪府議会議員、新生燦都、道州制人材育成塾風月代表、坂本充

 申し込み、問い合わせと参加費

 申し込みは先着50名、以下のいずれかに問い合わせてください。なお参加費は当日、資料代として500円当日お支払いください。*山中鹿次方 

メール yamashikachiki@occn.zaq.ne.jp、FAX 06-6352-9078まで、ご住所、連絡先(電話、FAX、メールアドレスを御記入ください)を明記の上、申し込むか、牛尾重彦方 bufkd909@hi-net.zaq.ne.jp FAX078-706-2929にお申し込みください。なおお問い合わせは上記メールアドレスまでお願いします。 

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