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2010年8月13日 (金)

日本地方自治研究学会の報告その2

 前回に引き続き 配付資料の文章を掲載する

 2 なぜ地域主権なのか

 東京集中是正や中央集権の打破の手法として、国の機能の受け皿として都道府県ではどうしても不十分であり、古くから道州制の施行を求める見解はある。しかしより強い脱中央集権を打破するために連邦制も取りうる選択ではある。

 しかし関西経済同友会のように、連邦的道州制、自民党が福田、麻生内閣時代の道州制調査会のように「限りなく連邦制に近い道州制」という表現をしている。

 連邦制と道州制では、連邦制では立法権の独自性や外交、防衛以外はまったく別の国家というべき状態、連邦制では単一性の高い日本の国情に合わない、憲法改正が必要になる。そのために関西経済同友会も自民党も、連邦制には至らないが、現状の強い中央集権の打破のスローガンとして連邦制にぎりぎり近い表現を行っている。

 これに対して早くから地域主権という用語を用いている江口氏の場合、フランスのアレクシス・ド・トクビルやドイツの政治学者ワイツの「デイバイデイト・サバランデイ(分割主権)」という連邦主義の基本概念を理由にして、それを前提にした地域主権論を提唱。

 地域主権は反中央集権と、1993年の金羊社の本を除けば、連邦制には至らない強力な地方の自主性を両立させる用語として定着。基礎自治体や現行の府県の強力な地方分権の意思表明といえるのではないだろうか。

 3 地域主権概念と現行政策提案との矛盾点

 地域主権概念については江口氏が紹介した例など、フランスは近年までパリ集中が激しいことや連邦制を採用しているドイツですら共同税の採用などでナショナルミニマムを軽視しtれいないこと。主権という言葉の強さから外交、防衛、通貨以外は地域主権でという考えは明らかに弊害が出る。

 みんなの党の参議院議員になった江口氏、及びみんなの党の政策提案には矛盾点が多い。たとえば江口氏とみんなの党は定住外国人の地方参政権に反対である。個々の州での地域主権であるならそれを認める州があるのが筋である。保守的な政党で地域主権自体に反対、ないしは消極的ならそれも理由にできるが、本当に地域主権なら多様な声を街作りに活かすべきである。

 また空港は羽田や北海道、中部、九州だけにして関空不要のような意見は、ハブ空港論に振り回されたむしろ中央集権的発想である。

 また地域主権をタテにすれば、国益と地域の対立が激化する懸念もある。直接、防衛問題ではないが基地問題ではないが基地問題や、軍港ではない港に米軍の艦船が入港したらその自治体が核検査できるのかや、中央新幹線のルート選定で通過する長野県の主権を重視するという言い分。別紙の牛の口てい疫処理の宮崎の言い分も可能である。

 鞆の浦問題なども国際的に価値があっても、地域主権をタテにした開発も可能である。

 反対に地域主権をタテにした地方交付税や義務教育の国庫負担の削減も正当化できるし、ふるさと納税も地域主権をふるさと側の地方の県が振りかざすことも出来れば、法人税が多い都会の都府県が地方への再配分を拒む理由にもなる。

 道州制の賛否にしても、地域は基礎自治体も府県も含まれるので、福井県のように知事は道州制に反対、嶺南地区(敦賀市など)の基礎自治体は道州制で関西入りという強い意志を持つ場合、双方が地域主権をタテにすると収拾がつかなくなる。

(続く)

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