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2012年3月 3日 (土)

3月2日 大阪日日新聞 11ページに「船中八策の名が泣く」掲載 

 3月2日  大阪日日新聞 11ページ 私の視点に「船中八策の名が泣く」掲載

 先日、大阪維新の会から坂本龍馬の船中八策の名を元に、国政に向けてのいくつかの提案が出された。もともとが自民党にいた人材が多く、そこに新自由主義のブレーンが多いため、国政に向けての提案は新自由主義中心が予想されたが、あまりにも問題が多い内容である。

 たとえばTPPの推進である。TPPは原発事故以前であれば、農産物の輸出も高まるメリットもあったが、当分はその利点も考えられず、保険などの規制緩和の結果、今の国民皆保険制度が崩壊し、盲腸の手術が100万以上するという法外な医療費のアメリカ社会のひずみが日本でも一般的になる懸念が予想される。

 既にその兆しが現れている。橋下市政になり国民健康保険(国保)の保険料の引き上げが示唆されている。だが会社の健康保険料に比べ、所得200万円で年間38万円の高い保険料を、より社会保険並みに下げるのが筋である。だが国保料を上げる意図はTPPになれば国民皆保険を放棄する兆しではないのか。

 また国民全体に一定の現金給付を行う、ベーシックインカムと呼ばれる制度を提案しているが、問題があるとはいえ、現行の生活保護や雇用保険制度の撤廃をめざすという。この制度では所得に関係なく、国民全員に均等に分配するので、大阪維新の会の方針は、所得再配分の思想もないまま、生活保護などセーフテイネットを外して、金持ちにも再配分をする負の側面が危惧される。

 坂本龍馬は封建社会の打破の中で、庶民の意識を代弁し文明開化への道を切り開いた。だがこれでは昨今の貧困拡大への反省のない庶民いじめだと警告したい。人気におごらず庶民の期待に応える政策を求めたい・

(大阪市北区、山中鹿次、道州制と地域文化社会研究学会副理事)

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